冒険への浪漫と仲間との出会いを力強く描くONE PIECEは主人公の旅を通じ、戦争、権力、領土問題、宗教問題、人種差別など様々な社会問題をも扱う「少年を主人公とした大人向けコミック」と評するべきでしょう。 既に単行本販売３億部を見据え、各種の国内出版史上最高記録を塗り替える過去に無い日本を代表する作品である事は間違いありません。

一方で誰しも気軽に読める敷居の低さを意識してのことからか、大人の会話にはなかなか登場せず、不思議な立ち位置にあります。これは社会問題とも言われた新世紀エヴァンゲリオンや、芸術の域とされるスタジオジブリのアニメと比較されてのことのようで、全年齢層が気軽に読めるという素晴らしさを裏返すと大人が賞賛することはあれ日常会話に繰り広げるのは少々照れが生まれます。世界が賞賛したドラゴンボールなども同じ立ち位置ですね。麻生副総理も読んでいることで話題になったONE PIECEですが、初対面の大人の方と話せるようになるには確かに難しい面があります。

親しい仲間とONE PIECEを話すにも、作品愛に対する温度差もあり、なかなか思い切った深い話、キャラクターの細かな格好良い場面などの話をすることが難しく、ONE PIECEを語ることはONE PIECEファン共通の渇望となっています。

例えばこの渇望を満たす為のONE PIECE好きの方向けのOFF会などがネット上で企画され幾つも開催されています。OFF会ならば、と誰しも思うのですが「ネット上で上下関係のようなものが既に構築されていて自由が無かった」「話したくない人から声をしつこく掛けられた」などのOFF会ならではの弊害を良く聞きます。一体どこでONE PIECE話をすれば良いものか・・・答えはまったく別の業種にありました。

大人向けの婚活パーティーなどを手掛けている会社が、共通趣味の方向けの仲間探しパーティーを平行して開催しています。各種の趣味をテーマにし人が集うこの大人向けのパーティーは大人のマナーを守れる方なら気軽に参加することが出来、やはり共通の趣味は強いのか新しい仲間やカップルも誕生しています。落ち着いた少人数制のパーティもありますので、自分が過ごしたいONE PIECEのパーティを選ぶことが良いでしょう。このパーティは誰もが等しく過ごすことが出来、連絡先の交換なども基本的にありませんので人間関係の軋轢とも無縁。ファンにはかけがえのないパーティになっています。